キャンプブームの中で登場した女子キャンプをテーマにした「ゆるキャン△」。ゆるいキャンプライフとポップな絵柄で、キャンプをしていない人にも「キャンプをしてみたい」という気にさせちゃう作品です。
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概要

漫画家・あfろ先生の描く『ゆるキャン△』は、2018年1月期に全12話でAT-X、TOKYO MXなどでアニメ放送された作品です。2016年から芳文社の「まんがタイムきららフォワード」で連載され、2021年8月の時点で第12巻まで刊行されています。
アニメ版で、なでしこの声を担当している声優の花守ゆみりさんがキャンプを初体験していたのも話題になりました。また、キャンプブランド×ゆるキャン△とのコラボ商品が展開、アウトドアショップで販売されているキャンプ道具をリンやなでしこが使用していたり、実際のキャンプ場もフェイクを交えて登場しています。
原作本のカラー扉絵に登場するわんこはあfろ先生だった

また、各単行本のカラー扉絵に登場する謎わんこは、あfろ先生だそう。私は、表紙のわんこがあfろ先生なのを知ってから、ついつい「今度のカラー扉絵は、あfろ先生わんこどこにいるのかな?」と考えてしまいます。 作品の中にリアリティさも追求しているのは、あfろ先生本人もキャンプを楽しんでいる1人のキャンパーだからだと思います。
あらすじ

女子高校生・志摩リンがソロキャンプを楽しんでいると、ある1人の女子高校生・各務原なでしこと出会います。リンが成り行きでカレーカップめんをなでしこに振舞うのがきっかけで、なでしこはキャンプの世界へのめりこみます。
その後、なでしこは高校の「野外活動サークル(通称:野クル)」に所属して、キャンプの知識を犬山あおいや大垣千明と一緒に深めていきます。一方のリンは、なでしこと一緒の高校に通っていたのを知ると面倒だな…と感じていましたが、天真爛漫ななでしこに接していくうちにソロキャンプ以外のキャンプもするようになっていきました。
感想
山梨県を中心にソロキャンプを楽しんでいるリンと、初心者のなでしこがキャンプを始める対比も面白い「ゆるキャン△」は、かわいい絵柄と、コミカルなテンポで少女漫画らしい作品です。
キャンプ先での観光や温泉に入るシーン、エピソードごとに必ず描かれている犬との交流も魅力です。ソロキャンプを描くだけではなく、グループキャンプの楽しさやリンとなでしこが2人で行くデュオキャンなど織り交ぜて描かれています。
第6巻では、冬キャンプに不十分な装備で出かけてしまって危なかったエピソードも描かれ、楽しいだけではなく、さりげなく警鐘も鳴らしているのがキャンパーのあfろ先生ならではでした。2018年秋には第2期の制作が発表されています。 第1期で、原作本のストーリーはほとんど描かれてしまった「ゆるキャン△」ですが、今後も注目作品なのは間違いありません!