所持しているテントの中でも、お気に入りワンポールテントは、キャンパルジャパンの『ピルツ15』です。女性でも設営できる『ピルツ15』をご紹介していきます。
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ピルツ15とは?

△形のフォルムがキャンプ場でも目立ちますが、キャンパルジャパンの『ピルツ』シリーズの存在感は圧倒的です。ワンポールが好きな私は、キャンプを始める前から憧れていたテントでした。
キャンパルジャパン
ピルツシリーズは、キャンパルジャパンの前身・小川キャンパルから2009年に発売されたワンポールテントでした。2015年に小川キャンパルからキャンパルジャパンになっても、引き続き販売され、キャンパーさんに愛されているワンポールテントとなっています。
ピルツのサイズは何種類?

ピルツは、ピルツ9、ピルツ12、ピルツ15、ピルツ19、ピルツ23と数種類ラインナップされていました。2019年のカタログでは、数年前に廃盤になってラインナップから離れたピルツ23の姿はありません。
そして、ラインナップされていたピルツ15もtcモデルのみ、ピルツ19にいたってはカタログから消えてしまいました。
おそらく、2019年に新しく登場したモデル『アテリーザ』がピルツ19の代替えモデルになるのかもしれません。
キャンパルジャパンのカタログでピルツシリーズの存在感が小さくなってしまったのは、ピルツ愛用者としてさみしいですね。
サイズによって入り口が違う?

ピルツ15以外の現行ピルツは、テント内の快適さを増やすために立ち上がりを数十センチつけています。そのため、入り口も真ん中にファスナーがあるデザインと変更されています。
私は、ピルツ15を所有しているのですが、立ち上がりがないので、真ん中にファスナーがついておらず、「真ん中ファスナーいいなぁ…」と思っていました。
それは、寒い時に少しだけ入り口を開けて出入りすることができず、開け閉めに手間取って不便さを感じていたんですよね(テント内で暖房器具を使用していると特に)。
ピルツ15もtcモデルが販売されましたが、tcモデルには立ち上がりがつき、他のピルツと同じく真ん中部分のファスナーになりました。
ピルツは2種類の素材で販売
2009年から販売されているピルツは、2019年1月時点で2種類の生地で販売されています。
ポリエステル素材のモデル

2009年から販売されているのは、ポリエステルの生地を使用したモデルです。
ポリエステルは雨の日でも安心。小さい穴ならば補修キットで補修できるので、扱いやすい素材ですね。レッド×サンド、ブラウン×サンドがあります。
TCのモデル

2018年から登場したピルツのtcモデルで、近年のtcブームにピルツも合わせた形です。区画サイトに入るギリギリのサイズのピルツ15をtcモデルにしたのもニクイところ。
従来のピルツ15にはなかった立ち上がりと、真ん中ファスナーを採用しているので、とても使いやすいテントに生まれ変わっています。
ピルツの設営方法&撤収方法は?
設営は女性でも簡単

ピルツシリーズの設営は、8本のペグを打ち込んで1本のポールを立ち上げ、ペグに引っ掛けたベルトを適度に引っ張ることで完成するワンポールテントです。
①ペグを打つ前にペグに引っ掛けるベルトの部分を緩めておくこと。
②8本のペグをぐるーっと一周回って打ち込んでいくのではなく、打ったペグの対角上にあるペグをぴんと引っ張りながら打ち込むこと。
①の理由は、ピルツでキャンプし、次のキャンプでピルツを設営する時に忘れがちなポイントです。
前回のキャンプで、ピンと張った状態で、1か所または2か所緩めれば、ピルツ自体は撤収作業に入れます。他のベルトを緩めないまま撤収しちゃいがち。
すると、次のキャンプで設営しようとすると変なテンションがかかってしまい、何度も調整して時間がかかってしまうということになります。
②の理由は、床の部分がしわになるのを防ぐ、キレイなピルツの八角形を設営するのに大事なポイントです。
2つのポイントを押さえ、最後にベルトを均一に引っ張りテンションを掛けるまで、早いキャンパーさんで数分程度、初心者キャンパーさんや女性キャンパーさんでも15分程度で設営完了できます。
撤収方法
撤収方法は、ポールを外すだけ…と思いがちですが、ポールを外した後、2か所の入り口部分の4か所のペグを外さずに畳み始めることです。
そして、くるくると丸めるところから2か所のペグを外し、丸め終わったら最後の2か所のペグを外すと、1人でもきれいに畳めます。
ピルツの使い心地は?
風を逃がしたり、薪ストーブが入れられる

ピルツシリーズは、天井の高いワンポールテントですが、他の形のテントと同じく、夏は熱がこもり暑さを感じます。
熱がこもってしまったと感じたら、上の部分を開放し、2か所の入り口、2か所の窓を開けると空気を逃がし、暑さを緩和してくれます。
春や秋のぽかぽかの時期に使用すると、風の通り道ができて気持ちよくて、昼寝が進みますね(笑)。
薪ストーブを所持していませんが、キャンパーさんの中には天井部分から薪ストーブの煙突を出して冬キャンプを楽しんでいる人も。
風や雨に強い

絶対的な安心といえば、ワンポールのピルツシリーズは風にとても強いです。冬キャンプでは、タープも設営できないほどの強風が1日中吹き続けるという場面があります。
そんな時には、ピルツの入り口を全部閉め、すべてのペグダウン。ピルツの室内で「風吹いているなあ」と感じながら外に出ると強風でびっくりだったという瞬間が何度もありました。
また、スカート部分がきれいに内側に入っている構造と、グランドシートをスカート部分の上に敷くと、突然の雨にも浸水被害が少ないテントになっています。
ピルツ15で50泊以上キャンプをしていますが、雨が続いたキャンプでもテント内に水が入って困ったという経験は1度もありませんでした。
天候が怪しい時、風が強くなるかもしれないというキャンプでは、ピルツ15が登場するのが多いですね。
土間スタイルも楽しめる

ピルツシリーズは、設営後に簡単に土間スタイル、半土間スタイルが楽しめます。土間スタイルは靴を脱がずにテントの室内に入れるのでとても便利ですね。
土間スタイルは設営後、撤収前にシートを戻さないとピルツ本体の生地が傷むので注意が必要です。

シートを折りたたむだけで簡単に半土間になります。寝る場所やじかに座る場所も確保したいけど、キャンプ道具を外に出しておきたくないと思っているキャンパーさんにもおススメのスタイルです。
ピルツを使って困ったことは?
収納サイズは大きめ

ピルツ15を保有していて感じた点は、収納サイズが大きい!ということですね。天井高3m以上あるピルツ15は、高さがある分生地もたくさん使用されてるのでテントも大きくなるんです。
さらに雨の日には、きっちり畳めずに一回り大きくなりがちで、車のどこにピルツを収めるかが毎回大変でした。今現在では、ポールやグランドシートはピルツ本体とは別にして、車のルーフボックスに収めています。
まとめ

ピルツ15を保有している感想を交えてレポしてみました。2019年にはピルツ15はtcタイプしか販売していませんが、区画サイトにも入る大きさで使い勝手の良いテントだと思います。
